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「時を駆ける少女」 [詩]

あの時私は
時を駆け抜ける少女を見た
長い髪をなびかせ
天駆ける馬のように
かろやかに走る姿を

彼女は聞こえない歌を口ずさみ
月のような微笑みを浮かべて
屋根から屋根へと駆け巡り
きらめく軌跡を残して
空高く翔けていた

ある日彼女は
私を見つけて微笑みかけ
空を指さした
そこには
雪のようにきらめいている星々と
それらの間から
神話に息づいている
古代の人々とが見えた
彼らは彼女の後について
我々のところまで来いと
手招いていた

ほんの一瞬、
月の光で彼女を見失った為に
永久に彼らの元へ
行けなくなってしまった

今でも彼らは手招いている
けれど彼女は見つからない
見つからない代わりに
彼女の軌跡は見える

あの時私は本当に
時を駆ける少女を見た

予想外のファイルの中から、出てきました。ブログに載せてくれ、と言っている
ようでしたので、載せました(笑)。
作った日付をみると、学生時代最後の頃に書いたものでした。
な、懐かしい…?(笑)


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コメント 5

ユ

「時をかける少女」ですか、懐かしいですね。大林監督の映画(と言うよりは、原田知世さん主演の映画と言った方がわかりやすいか)を思い出しますね。もしかして、上映された頃に作った詩ですか。(もしかして、某局の「少年ドラマシリーズ」の頃だったりして・・・(謎)。)
そう言えば、この夏アニメ映画が公開されるそうですよ。
http://www.kadokawa.co.jp/tokikake/index.php
(え、詩の内容に触れていないって、まぁ細かいことは気にせずに(汗)。)
by ユ (2006-05-16 16:04) 

にし

ユさんは、映画の方を連想されましたか。私は
筒井康隆さんの小説のメージの方が強いのですが(笑)。
ええと、映画っていつ上映されましたっけ…?
by にし (2006-05-17 19:09) 

にし

19672k さん、nice!、ありがとうございます♪
by にし (2006-05-22 19:42) 

steel

予想外のファイルが気になります。
あっラベンダーの香りが…
by steel (2006-05-26 17:59) 

にし

iron さん、nice!ありがとうございます♪
あ、予想外のファイルですか?
ショートショートとか、ネタ帳をまとめていたファイルに入って
いたんですよ(笑)。
by にし (2006-05-27 01:35) 

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