「流星ワゴン」 [舞台の事]
「流星ワゴン」
演劇集団キャラメルボックス2011年クリスマス公演
東京公演 12月3日(土)~12月25日(日)
於 サンシャイン劇場
重松清さんの「流星ワゴン」(講談社文庫刊)を舞台化したものです。
原作は何年か前に、成井豊さんと上川隆也さんが好きな本について対談されていた中の1冊でした。
たしか5冊ほど紹介されていて(あれ、4冊だったっけ?1冊思い出せないf^_^;)。
その中で一番重い内容だった、とだけ記憶していました。
それを、舞台化する?
内容を思い出すため、文庫版になっていたのを買って読み直し。
…やっぱり、重い。
半面、成井さんがどんな風な脚本にして演出されるのか、楽しみでした。
ここから、ちょっとネタバレ(笑)。
死んでもいいかなぁと思っていた主人公が、事故で死んでしまった親子に連れられて過去のターニングポイントをたどるというお話。
話の中で車(オデッセイ)が出てきて、時間を超えるのに必要アイテムとなっていたのですが。
枠組みだけの形にした、車が出てくるとは思いませんでしたね。
おもしろい、と思った時点で既に私の負け?
次に、小学生と中学生の男の子が出てくるのですが、二人とも女性が演じたのに男の子にしか見えない(笑)。
原作では、ずーっと重い雰囲気のまま話が進んでいたのですけど。
そこは成井さん、新しい登場人物を出して笑いのエッセンスを入れていました。
あのシーンがなかったら、重いまんま沈んでいったかも。
ラストは、過去は変えられなかったけどこれから何とかして行こう、と主人公が動き始めるところで終わります。
原作では、読み終わっても重い感じが残っていたのです。
が、舞台だと「何か、頑張っていけるかな?」と思えました。
これは、小説の文章を自分の頭の中で消化しているだけの場合と。
舞台上で人(役者)が言葉にした台詞を、耳で聞いて頭の中で変換するという場合。
その違いが、エンディングで異なる感想というか感覚になったのでしょうか。
原作を読まずに観劇した相方曰く、
「(私から)重い話だと効いていたけど、成井さんの脚本だからすんなりと理解できたよ。
相性がいいのかねぇ」
あ。それ、言えるかも。
(。・_・。)2kさん、nice!ありがとうございます♪
by にし (2011-12-26 22:39)