「ORANGE」(追記あり) [舞台の事]
「ORANGE」 PEOPLE PURPLE
脚本・演出 宇田 学
2010年1月15日~17日 吉祥寺・前進座劇場
東京公演を、観てきました。
感想を書こうと思いながらなかなか文章にまとめあげられずに、日にちが過ぎてしまいましたf^_^;
2004年大阪で初演されましたが、観に行けませんでした。
タイミングが悪かったというのもありますが。
「阪神淡路大震災のときの消防士の方々の話」と聞いて、二の足を踏んだというのもありますね。
初演の時は、震災から9年が経っています。
でも、5時46分の瞬間が表現されるだろうから、フラッシュバックしたら自分はどうするだろうという怖さもありました。
その後毎年のように上演されていますが、観に行けませんでした。
で、今回初ORANGE&初ピーパーf^_^;
相方は何公演かピーパーさんの舞台は観ているようですが、ORANGEは初とのこと。
舞台は震災から15年が経った、神戸市内のとある消防署。
前半は、震災を経験したベテラン消防署員が、若手署員に当時の状況を講習の一環として話します。
後半は、現在で火災が起こった現場での隊員たちの葛藤や悲しみ。
震災の時の話。
それは、本当にあった話。
当時は日常的に入ってきていた情報。
私の住んでいた地域は火災も倒壊家屋もほとんどなく、実家は半壊でした。
でも舞台上でとはいえ、当時の会話などが出てくるとやっぱり苦しい。
被災した人の気持ちも、消防隊員の気持ちも、わかるから余計に。
とってもシンプルな舞台装置なのですけど、いろんな場面を創造するのには丁度よかったかも。
舞台を観ていて、普段思い出さなくなった当時の光景を思い出したりして、ちょっとびっくりしました。
話はシリアスだけではなく、日常のシーンで笑えるポイントがいくつもあって、さすが関西の劇団♪と思いました。
(ちょっと違う?(笑))
後で相方が、「一人だけウケてたね」と言ったシーン、私好きですo(^^o)(o^^)o。
勤務が終わった先輩消防士が、同じく勤務上がりの後輩に向かって一言。
「送ってってくれや」
「え。でも、高橋さんアマ(尼崎)ですやん。僕明石やのに、めっちゃ遠回りになりますやん」
「ええやんか。こうグーッといってぐるーっと回ったらええだけやんか」
(舞台の消防署は、神戸市のほぼ真ん中のイメージ(←私の中で)。
先輩の住む尼崎市は、神戸市の東、芦屋・西宮のもひとつ向こう。
で、後輩の住む明石市は、神戸市の西隣(笑))
関西での公演だったら、みんなフツーに笑ってただろうなぁ。
観に行った日は東京公演千秋楽でしたので、終演後トークショーがありました。
ニッポン放送のアナウンサーさんが司会をされて(お名前忘れました、ごめんなさいm(_ _)m)。
宇田さんと植村さん、七條さんが参加されました。
レスキューの方や消防の方にたくさんインタビューされた話とか。
神戸市消防局で、実際の訓練を特訓されられた事とか。
いろいろ裏話(?)が聞けて、よかったです。
全て終わってロビーに出ると、役者さんがグッズを販売されていました。
出口近くに宇田さんと劇団のお手伝いをしている友人が立っておられたので、声をかけました。
宇田さんには「15年経って、ようやく観に来ることができました」と。
…あ。
当時兵庫にいて震災にあった、って言ってなかったような(大汗)。
帰ってから相方が、「観ていて辛かった」と言いました。
でも現実にあったことだよ、と私。
こういう形で、たくさんの人に震災のこととそこから得られた教訓とを伝えていってほしいと思いました。
次回観に行けたら、また違った見方ができるかもしれないです。
う~ん、長文になってしまったなぁf^_^;
ありがとうございました。
にしさんに、どんな風に受け取ってもらえるのか、実はものすごく不安でした(^ ^;
無理なく見ていただけるのかどうかも踏まえて・・・
by ヒロコ (2010-01-27 04:02)
ヒロコさん、早々のコメント、ありがとうございます♪
書き忘れたことがあったので追記しようと思ったら、もうコメントされていたのでちょっとびっくりしました(笑)。
大丈夫ですよ~。
今思うと自分自身、ちょっと構えすぎていたのかな?と思います。
ご心配おかけしましたm(_ _)m
by にし (2010-01-27 09:51)